2017年夏、突然着物リメイク熱が復活し、8月の一か月に12着を縫い上げた。
これをきっかけに、サイトの立ち上げを(ゆるやかに)決意。
理由は三つ
その一
個人的な記録として残しておきたいと思ったこと。
その二
リメイクにあたり、簡単な作り方をネット検索したところ、着物リメイクで作り方に言及したサイトが少なかったこと。今回の12着は全てオリジナルで、その試行錯誤も含めて、リメイク自作派と共有できたらいいな、と思ったこと。
その三
万が一この情熱が続いたら余剰生産物が発生するわけで、そうなったときにどうするかも(ゆるやかに)考えていきたい、ということ。
K’s 着物リメイクの基本ポリシー 3+1
型紙いらず 直断ち 直線縫い
そもそも着物というのはそういうものだったはず。それを立体裁断で普通に洋服として仕立てられるのは、着物地にとっては本意ではないだろう、と思うのだ。
もちろん、型紙から裁断して立体的に縫うこともあったし、今後もあるかもしれないが、基本姿勢は上記三本。これがいいのは、捨てる部分がほとんど出ないこと。なので、+ 着物地を余すところなく使い尽くす、をポリシーに追加。これもまた、着物ってそういうものだよね、という原点ではないだろうか。
何故(古い)着物リメイクなのか
これは着物地のスゴサ!の一言に尽きる。
たとえば浴衣地。この夏本当に感激したのは、着古して柔らかくなった注染(裏と表と同じ模様に染めたもの。浜松が有名)の浴衣地。ざざざっと一日で縫い上げたシャツブラウスの肌触りの良さ、軽さ。汗をすっと吸い、すっと逃がす。風をふわっと通していく。綿Tシャツとも、インド綿のシャツとも全く異なる着心地に陶然となった。浴衣は日本の夏に最高にマッチした布地だということを再認識したのだ。
天然素材のクオリティーの高さもすごい。織りも染めも高度な手作業だったりして、同じクオリティーを洋服地に求めたらどれだけの値段になるのだろう。
文様がまたすごい。織りでも染でも独特の味わいがある。同じデザインでリメイクしても、全く異なる個性に仕上がる。箪笥で眠ったままではもったいない着物地のスゴサなのである。
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