v-kimono

着物~ビンテージキモノ
~Kimono Remake

若いころにハマった着物、いつしか遠ざかってしまった着物、ビンテージ(アンティーク)キモノの面白さに、プロにワンピースやアロハシャツを仕立ててもらったこともあった。それもまた遠い昔のこと。

そんな忘れていたキモノリメイク熱が、ある日突然一枚の浴衣地で復活した。このたびはオリジナル&ハンドメイドでチャレンジ。一部簡単レシピも公開。[本文を読む…]

Open宣言:浴衣から始めよう

 

  • 展示会「KIMONO再着動’23」10月4日~10月7日
    09/23 2023

    展示会「KIMONO再着動’23」10月4日~10月7日

      ”KIMONO 再着動”展、年一回の目標を掲げ、おかげさまで三年目となりました。 今回は定番のスカートやブラウスに加えて、遊び心溢れるパンツや、ディテールにこだわったトップス、 セットアップなどにもチャレンジしています。 シンプルなデザインのワンピースも、素材によって全く異なるニュアンスをまとう… 着物の持つポテンシャルに、作っていていつも新鮮な驚きと喜びを覚えます。 皆様にも、日常の暮らしに甦った着物の魅力に触れていただければ幸いです。 場所:ギャラリー悠 静岡市葵区鷹匠2丁目6−17(JR静岡駅より徒歩10分) 日時:10月4日(土)~10月7日(水)    13:00~18:00(最終日17:00まで)    
  • カンタン着物リメイク講座 ‐‐ KIMONO再着動’22 特別企画
    09/15 2022

    カンタン着物リメイク講座 ‐‐ KIMONO再着動’22 特別企画

    「家のタンスの着物をなんとかしたい!」 昨年の展示会で一番多く聞いた声でした。 その後に続くのは—  ① 自分で何かつくりたいけれど、どうすればいいんでしょうか?  ② お教室はやっていないんですか?  ③ 型紙は販売していませんか? というような質問でした。 お気持ち、ようくわかります。私も同じでしたから。 母が残した着物が始まりでした。 サイズが合わず、着物としては着られない。 でも良い素材のようだし、色柄もおしゃれ。 何より、いらないからと捨てるのはしのびない。 売ろうとしても、聞けば段ボールひと箱ワンコイン…。 思いたって作り始めたものの、試行錯誤の連続でした。 着物は解いたり洗ったりの前準備が面倒だったり、幅がせまく、服地のように自由に裁断できないなど、いくつか制約があります。 でも逆に、その制約を生かし、着物だったという枠にとらわれずに、洋服や小物に作り変えれば、服地では出せない面白味や高級感のある一点ができあがります。 ぜひ多くの方に、タンスに眠る着物を「再着動」させてほしい! そのための最初の一歩として、展示会「KIMONO再着動’22」に連動し、会期中に「カンタン着物リメイク講座」を企画してみました。 以下のような内容です。ぜひご参加ください!   こんな方におススメ ✓ タンスに眠る古い着物を何とかしたい ✓ オリジナルで体にあった服をつくりたい ✓ 洋裁超初心者でも縫える服をつくりたい ✓ ミシンがないので手縫いでつくりたい ✓ リメイクのコツを知りたい ✓ 着物地に合わせたデザインを知りたい まずは一枚、縫ってみませんか? たとえばシンプルなTシャツブラウスを自分サイズで。 着物は素材のクオリティが高いので、服地よりワンランク上の、ニュアンスある一着ができあがります。 二枚目は袖の長さや着丈を変えたり、切り替えにギャザーを入れてワンピースにしたり、ひとつのパターンから何種類もアレンジできます。   ◎参加費:3,500円 材料、型紙、レシピ込み 材料は着物をほどいて洗ったものをご用意します。 様々な素材や色柄の中からお好みのものをお選びください。   ◎人数:7~8名程度 要予約 お申し込み、お問合せはお電話で、 もしくは当サイトのコンタクトフォームからお願いいたします。 Tel:050-3593-8970(13:00~18:30) コンタクトフォーム:https://ks-remake.com/contact 9月24日まで(定員になり次第締め切りますのでお早めに)   ◎内容 ブラウスで一番手のかかる見返しによる衿ぐりの裏ワザをご紹介。 襟ぐりを完成させ、前後見ごろの裁断まで行います。 ミシンは数台ご用意しますので、順番にご利用ください。 ご自分のミシンで縫いたい場合は裁断のみを行い、 縫い合わせはご自宅で行ってください。   ◎持ち物 ハサミ(紙用)、裁ちばさみ、まち針、定規、チャコペン  手縫いをご希望の方は縫い針 ※裁ちばさみをお持ちでない方はとりまとめて注文いたしますので、 予約時にお申込みください。 ノーブランド家庭用 2,700円   ◎日時:10月3日(月) 17:00~18:00 材料をお選びいただくために、30分前にお越しください。 事前に(前日までに)お選びいただくこともできます。   ◎場所:ギャラリー悠 静岡市葵区鷹匠2丁目6−17(JR静岡駅より徒歩10分)     こちらもよろしく! https://ks-remake.com/others/kimono-saikido-2022
  • 展示会「KIMONO再着動’22」10月1日~10月5日
    09/14 2022

    展示会「KIMONO再着動’22」10月1日~10月5日

    今年もなんとかやれそうです「KIMONO 再着動 ’22」。 ぜひお越しください! 場所:ギャラリー悠 静岡市葵区鷹匠2丁目6−17(JR静岡駅より徒歩10分) 日時:10月1日(土)~10月5日(水)    13:00~17:00(最終日16:00まで)     お知らせ 会期中の10月3日(月)に着物リメイクワークショップを開催します。 詳細は以下をご覧ください。 https://ks-remake.com/zakkan/kimono-remake-koza-2022
  • 展示会「KIMONO再着動」9月30日~10月5日
    09/07 2021

    展示会「KIMONO再着動」9月30日~10月5日

    コロナ禍、引きこもり生活なのに色々あって、あまりリメイクできないうちに、はや秋…。 実は1年前に(勢いで)貸しギャラリーを予約してあったのです。今よりガンガンつくっていたので、初めての公開の一人展示も「なんとかなるだろう。コロナも落ち着いているだろう」と。 が、静岡でも緊急事態宣言が発令されてしまいました。どうしたものか…。迷いながらも少しずつ開催の準備を進めてきました。延期しても先は読めず。一番読めないのは自分の創作意欲と制作能力です。できるときにやろう! と。 首都圏等一部で「宣言」は延長されるようですが、静岡はどうでしょうか。ピークは越えたかな? いやいや油断は禁物。最悪リバウンドして、より厳しい措置が出されるような事態になったら…。たとえば外出禁止とか、不要不急以外のお店は休店とか、そのときは仕方ないけれど、様子を見ながら始動したいと思います。 タイトルは「KIMONO 再着動」。日常にアクティブに着られるリメイクを目指します。もちろん「和」にとどまらず。 場所:ギャラリー濱村 静岡市葵区両替町2-3-1 日時:9月30日(木)~10月5日(火)    11:30~18:00(最終日16:00まで)   案内ハガキ、ダウンロードできます(重いかも ゴメンナサイ)。    
  • 着物リメイク販売と古物商許可 旧姓併記で取得してみた
    01/20 2021

    着物リメイク販売と古物商許可 旧姓併記で取得してみた

    昨年の夏、著作権の記事に古物商許可に触れるコメントが入った。 古物商当然持っていますよね、という問いで、 着物リメイクで販売するには許可が必要ではないか、という文脈である。 材料は仕入れより頂き物等のストックが多いため、持っていないが問題ないだろう、 必要になったら取得します、とお答えした。 ストックはこの先尽きそうもないほどあるので、これを使っている限り不要である。 がその後、あっても邪魔になるものでも無し、と考えを改めた。 去年の秋のことである。   本当に必要なのか? 結果的に取得したのだけれど、その話はあとにして、まずは本当に着物リメイク販売には古物商がマストで必要なのか、を整理してみたい。コメントが入った時点と、申請について調べるときにもざっくりと検索した。 その中にこんな記事があった。 【2020年】最新 古物商許可 完全マニュアル 古物には13品目があげられていて、しっかりと[衣類]例:着物  とある。 けれども、古物に該当しないものとして、 物品の本来の性質、用途が変化したもの 例:洋服をリメイクしてバッグにしたもの、 ということは、着物をリメイクしてバッグやポーチやネクタイにしたものは、古物にはあたらないことになる。着物を洋服にするのも、やはり「本来の性質、用途」を変化させたと言えるのではないか。 古物営業法の趣旨は、国内での盗品等の売買の防止、被害品の早期発見が目的 古物商許可が必要か不要か判断する方法 と、上記サイトの別ページにある。転売の目的で買い付けるためには古物商許可は必須、というのはクリアだけれど、古物商(ネット&実店舗&骨董市)から加工材料として買って加工して売るぶんにはいらないんじゃないか、と再度思った。   ところが、行政書士による以下の解説は、きっぱりと必要だと言っている。 中古品の材料で作ったハンドメイド品を販売する場合は古物商許可が必要なのです。 例えば、 ・古着を修理して新しい古着として販売する ・中古雑貨の使えそうなパーツを集めて別のハンドメイド品として販売する ・他人の作ったハンドメイド品をさらにリメイクして販売する ハンドメイド品をメルカリなどに出品するのに古物商許可は必要? 着物を洗い張りして仕立て直して売ったら古物、はそうだろう。リメイクも修理にあたる、と言われればそうかも。でもハンドバッグやネクタイは?   今回、申請先の県警にも問い合わせてみた。 警察では、頂き物や自分の着物を(たとえ骨董市やネットオークションで買ったものでも)(リメイクして)販売するだけなら免許は不要、と言われた。だが、転売する目的で仕入れるなら必要になる、と。仕入れと転売。リメイク販売は転売なのか? どうもすっきりとしない。つまり、気に入って着物として着るつもりで、あるいは自分用リメイク素材として購入した。けれども着る機会無く時が過ぎ、不要になったので(リメイクして)販売する、はセーフ。 私の場合限りなくこれである。やはり要らないんじゃないかとも思ったが、100%当てはまるとも言い切れない。言い切ってしまっても良いレベルではあろうが、グレーゾーンは残る。帳簿上に材料仕入高で計上するものがわずかだが発生している。古物商許可があればとやかく言われることもないわけで、やっぱりとっておこうというのが結論。   旧姓での申請にトライ 警察への問い合わせ時に、旧姓で仕事をしているので免許も旧姓で取りたい、可能だろうか?と聞いてみた。すると、希望により旧姓併記ができるという。提出書類の住民票に旧姓が記載されていればよい、とのこと。住民票に旧姓欄なんてあったっけ? 住民票は、市役所まで行かなくても近所の住民サービスセンターで取れる。取ってみたが旧姓は表記されていない。窓口の人によると旧姓が出てくる場合もある、ただしそれがどういう条件によるのかという説明はあいまい。戸籍抄本を添付すればよいのでは、ということになり取得。 警察窓口での面談日時を電話予約、上記書類とネットショップのWho is 情報のプリントも持参した。他にも必要書類はあるんだけれど、窓口でいただいてその場で記載すればよいだろうと考えた。一度ですべてOK になるとも思えなかった。出向いた警察署は、電話で問い合わせた県の本庁とは別の場所にある。古物商は所轄の警察署に申請しなければいけないのだ。 窓口では懸念していた通り旧姓表記で躓いた。若い署員には初めてのことのようで、あちこちに電話している。最初は旧姓の必要がどこにあるのか、と拒むそぶりであった。ずっと旧姓で仕事をしており、ネットショップも旧姓で登録し、Who is 情報も旧姓である。税務署への開業届にも旧姓で営業とわざわざ書き込んで提出しているし、銀行口座も旧姓のものを使っている。 とここまで述べると、向かいの席の署員が、「そもそも銀行口座も名義変更しなくちゃいけない」と口を挟んだ。旧姓名義口座開設の苦労とイライラが甦った。「女性活躍推進のため旧姓での口座開設に柔軟に応ずべし、と金融庁から銀行に通達が出てますけど」即座にお応えする。返ってきたのは沈黙であった。 ようやく署員のあちこち電話確認が終わった。曰く、旧姓併記は可能だが、そのためには住民票に旧姓が記載されていなければいけない、戸籍抄本は提出書類として認められていない(と法律書?を提示)、住民票に旧氏を記載するよう市役所で手続きしてきてくれ、とのこと。 旧姓と旧氏(きゅううじ)。微妙な差があるようなないような。だいたい住民票にそんな欄があることも知らなかったし、旧姓をそういう形で証明できることも知らなかった。もう一度、今度はサービスセンターではなく市役所に行かなければいけない。 旧氏記載を申請すると即旧氏記載の住民票を取得できる。この記載は一度取り消しできるけれど、取り消してしまうと再度記載できない、らしい。取り消すってどういうシーンだろう、と考えたが思いつかず、了承して申請。氏と姓とどう違うのか?と尋ねたら同じようなものです、というアバウトな回答であった。 無事住民票を手にして、旧氏欄を見る。小さく旧姓が表記されている。これから旧姓が分かる書類を求められたら、これ一枚でいけるのか? 警察担当者にこれ以上必要なものはないか、とその場で電話してみた。すると、言い忘れたが、市役所でもう一種類別の書類も取得してくれ、と。どうしてこの前の面談で言わない!?  市町村長の証明書。 三度手間は回避できそうだが、何の証明書?  「準禁治産者又は破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者に該当しない旨を証明するもの」。なんのことかよくわからないまま、市役所の窓口で尋ねる。[身分証明書]ですね、とのお答え。破産していないことを証明するものらしいけれど、単に身分証明書と言われれば、免許証でいいかしら、と即思ってしまう。まぎらわしい。しかしこんなものもあるんだね。 他の書類は窓口でいただいているので、それらに記載して二度目。不備なく申請が終わり、待期期間の40日を待つ。   選択的夫婦別姓と旧姓使用 30年くらい前(正式に覚えていない)入籍を決意したのは、選択的夫婦別姓がもうすぐ法制化される、という見込みがあったからである。その後子供も生まれ、不便と利便(事実婚より税制その他の優遇がある)の混ざった暮らしを、なし崩し的に旧姓使用で生きてきた。 数年前の夫婦別姓をめぐる裁判で、最高裁は強制的な同姓利用についての違憲はしりぞけたものの、国会での議論が必要と答弁している。それを受けてか、昨年は「第5次男女共同参画基本計画」の策定にあたり、選択的夫婦別姓の導入が争点のひとつとなった。自民党女性議員だけでなく若手の男性議員も賛成という報道があり、わずかの期待を抱いた。結果、 夫婦が希望すれば、結婚前の姓を名乗ることができる選択的夫婦別姓を巡り、原案には「政府においても必要な対応を進める」などの前向きな表記が盛り込まれていた。しかし、自民党内の保守系議員らの反発を受けて、第5次計画では「国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、更なる検討を進める」とした。 (読売新聞 2020.12.25) これまで記載されていた「選択的夫婦別姓」という文言自体が削除されてしまった。これを読売新聞さえ、「原案より後退」とタイトルに書いた。上記裁判の折りには、旧姓使用が広がっているから旧姓で良いのでは、とか、旧姓使用の環境を整えるべし、などの意見も聞いた。旧姓による銀行口座をめぐる金融庁の通達はこの立場のものだろう。マイナンバーカードやパスポートへの旧姓併記もそうである。 それで本来の男女の平等は達成されるのか、という本質論の前に、それなら旧姓併記をもっとスムーズにできるようにしろよ! と思う。このレベルまで来るのに30年。ジェンダーギャップは2020年までどんどん下がり続けて121位。120位はアラブ首長国連邦、119位はペナン、続いての上はアンゴラ、東ティモール。 下位の122位はクェート、続いてモルディブ、チュニジア、ギニアと、アフリカや中東・アジアの小国やイスラム圏の国が32か国。下位だけではない。上位50か国も中国、韓国、ハンガリー、ギリシャ以外の46か国が同じくアフリカや中東・アジアの小国やイスラム圏の国。 日本の順位の推移、2006年は79位、2013年105位、2017年114位。つまりこの30年、アフリカや中東・アジアの小国やイスラム圏の国に抜かれ続けてきたということ。変わる彼らに変わらぬ我ら。 あと5年。次の男女共同参画基本計画の見直しまでに夫婦別姓の機運は高まるのか。強硬に反対する年寄り自民党保守派がみんな死んじゃうまで無理かもしれない。でも年寄りばかりじゃなくて、「選択的」とあるように希望する人だけの問題なのに、希望しない人にも同姓を強制しないとイヤな人たちがいるんだよなぁ。 「選択的夫婦別姓」反対派の声が幅を利かせ続ける日本社会のおかしさ 同姓の強制は世界中で日本だけ (President Online2020.12.25) 強制ではない、男女どちらかを選べるんだから平等だ、という方。男性の姓96%をどう説明する? そもそも同一とする法律があるのは先進国で日本だけなのをご存知? しかし30年。なぜ彼らは変わったのに我らは変わらないんだろう。いやこれでも変わっているのか? 所轄警察から古物商が許可されたので取りに来いと連絡が入った。窓口に担当者はおらず、別の係員に○○ですと旧姓を名乗る。銀行口座は名義変更すべき、と割り込んだ署員か。迷わず併記された許可証を手渡される。受領欄に旧姓で署名すると、そのまま黙って受け取られた。  
  • 今年もやってきた確定申告2020 棚卸と決算仕訳
    01/11 2021

    今年もやってきた確定申告2020 ハンドメイド棚卸と決算仕訳

    コロナ禍でもやってくるのが確定申告。 去年は提出期限が延長されたけれど、今年はどうなんだろう。 先のことを考えても仕方がない。 正月明けの初仕事は棚卸と決算仕訳。 繰越作業を終えれば新たな年の制作業務もハレバレと開始できる(気がする)。 一年は早いけれど、やったことを忘れるには十分な長さ。今年もやっぱり忘れていた。どうしても[材料]と[仕入高]がごちゃごちゃしてすっきりしない。棚卸が楽勝になったので、ここを悩んでみた結果、材料を仕入れたら[仕入高]ではなく、[材料仕入高(製)]で仕分けることにした。で、個人的忘備録と、後半は超個人的反省と課題抽出である。 これまでの関連記事: ハンドメイドで(初めての)確定申告やってみた  ハンドメイドの確定申告2019 とりあえず棚卸やってみた   棚卸 棚卸はは無料のエクセルのテンプレートをダウンロード、一部手直しして制作管理表と合体したBookを作った。ダウンロードしたサイトは忘れてしまったので紹介できないけれど(検索すると山ほどヒットする)、商品マスタというシートに材料仕入高、製品単価、販売数、などを入力していけば棚卸のシートに反映され、計算される仕組み。 期末の製品額と材料額が出るので、これを決算仕訳で記帳していく。   決算仕訳を行う 2020年はこんな項目だった。 家事按分:マネーフォワードでは  決算・申告>家事按分  に按分する科目と按分の割合を登録しておく。編集>更新すれば自動で決算仕訳をしてくれる。たとえば通信費。私の場合、電話代とネット回線料は案分し、サーバーレンタル代やドメイン管理費は販売促進費として経費計上している。 減価償却費:マネーフォワードでは器具備品に仕分けした固定資産を  決算・申告>固定資産台帳に登録しておく。職業用ミシンを定率法で償却する設定にしていたので、編集>更新。すると今年度の決算仕訳が完了する。 去年は業務用アイロンとバキュームアイロン台、カメラなどを購入した。青色申告だと30万円以下の備品が一括して減価償却可能。その場合の仕訳は以下の通り。 (借)減価償却費 50,000円 (貸)工具器具備品 50,000円 アイロン(少額減価償却資産の特例により減価償却) 未払金:未回収の売掛金から販売手数料を未払金に振り替えておく 製品:期首に10,000円分残っていた製品が期末に棚卸したら5,000円だったとすると、 (借)期首製品棚卸高 10,000円 (貸)製品 10,000円 (借)製品 5,000円 (貸)期末製品棚卸高 5,000円 材料:仕入れた材料を[材料仕入高(製)]でつけることにしたのだが、[材料]と[材料仕入高(製)]がごちゃごちゃしてしまい、なんだか変なことに。期首に20,000円の在庫材料があり、期末の棚卸で25,000円が残っていた場合、正しい仕訳は次のようになるのだが…。 (借)期首材料棚卸高 20,000円 (貸)材料 20,000円 (借)材料 25,000円 (貸)期末材料棚卸高 25,000円 悩んだのは材料と材料仕入高(製)の違い。[製品]と[材料仕入高(製)]の棚卸は残高試算表の損益計算書に反映される。[材料]は資産なので貸借対照表である。この切り分けが理解できず、棚卸の決算仕訳を[材料]ではなく[材料仕入高(製)]でつけてしまったのだ。通常の仕入は[材料仕入高(製)]で仕訳しても、棚卸の期首と期末仕訳では[材料]で仕訳しなければいけない。 すると損益計算書の[材料]の期首高と期末高、及び貸借対照表の[期首/期末棚卸材料仕入高(製)]の両方に反映される。これが最初理解できなかったのだ。 おかげでやっとすっきりとした。製品製造原価も、きっちりと今期に利用した材料仕入高だけが計上されるようになり、原価がどれだけかかっているのかがクリアになった。 雑所得/事業主貸:決算仕訳ではないけれど、持続化給付金をいただいていた。非課税と思い込んで個人口座で申請してしまい、記帳もしていなかった。確定申告時に雑所得で申請すればよいように思っていた。が、これは事業用収入とみなされるらしい(そりゃそうか)。事業用口座であれば普通預金/雑収入と仕分ければよいが、個人口座ではそうはいかない。たとえば満額いただいたとして、 (借)事業主貸  1,000,000円 (貸)雑収入 1,000,000円  [事業主貸]と[事業主借]、わかりにくいので極力使わないようにしていたのだが、やむを得ない。本当は個人用カードで接着芯などを買った場合は[事業主借]、事業用カードで靴なんか買ったら[事業主貸]にしなくちゃいけない(両方やってしまっている)。個人事業主には必須の科目。これ以上避けては通れないかなあ。 参考:事業主貸・事業主借を理解しよう   去年を振り返り、今年のことを考える 2020年はコロナに明けてコロナにくれた。今年も明けてみればまだコロナだ。ひたひたと増えていたのが、あれよという間に増加率も増加。感染者数も死者数も療養者数もである。 引きこもり気味の制作風景は何も変わっていない。それでも、予定していた別の仕事は流れ、予定していた友人関連の展示会も流れた。実売の場を失い、売れ行きも伸びず、それでも制作してしまう日々。 Creemaからのマスク作れ要請に動かされ、マスクを200枚ほど縫った。困っている人のためにとかなり割安にしたところ、ほぼ完売。夏が終わってマスクもいきわたるようになり、浴衣シーズンも終わる頃、11月末のクリスマスギフト展が決まった。 11月に入るとGo to トラベルの東京制限が解除されたためか、地元の感染者数がぐんと増えていた。心配しながらも感染予防対策を取って開催したところ、終わってみればかなりの来場者数。個人的な知り合いは少なかったのだが、来てくれた人にあまり緊張感はなかった。幸い無事終わって、こんな感じなら出来るんだ、ということがわかった。 ギフト展には小物しか出せないので、財布とバッグをかなり作った。それから(アンティーク)ビーズとのコラボネックレスも。新しい作品を作るのは楽しくて、ビーズあさりも楽しくて、でも気が付けばなかなか売り上げにつながっていない。 展示会準備に力が入ると、どうしてもネットショップの運営にエネルギーが回らない。すっかりサボってしまって、これで売れるわけはないのだ。引き続きの課題である。 棚卸作業で制作管理表も見直してみた。試作で終わっている材料もあるし、チェックは必要。制作数と販売数も合計してみた。すると2020年はかなりの数を作ったことがわかった。うち試作が1割ほど。製品で売れたのが76%。マスクほぼ完売が大きい。でも売り上げは相変わらずの低水準。マスクもエシカルな値段にすれば良かったのかも。 製品の販売率は、展示会以外だと87%にアップする。まとめオーダーもあり、それが売り上げの半分ほど。ありがたいことだけれど、オーダー制作に追われてオリジナル制作やネットショップ掲載が滞った側面もあった。 オーダーは注文主の意向という制約と、創作意欲とは無関係な納期が発生する。そのためにやりにくかったりもしたけれど、デザインなどは全ておまかせいただき、思いもかけないものが完成し、それが新作へとつながることもあった。 秋にはギフト展の準備に入らなければいけなくなり、納期を大幅に待っていただく事例も発生してしまった。いつでも構いません、待ちます、と言っていただき、これもまた大変ありがたかった。 オーダーについては、ネットショップでも専用ページをつくっても良いかも。夏の浴衣ブラウスはそれなりに注文いただくし、持ち込みで作ったりもした。別のデザインの検討と、素材の掲載の仕方、料金の設定等課題あり。 棚卸・製作管理表でもうひとつ気付くのは、材料仕入高の少なさ。2020年もかなりの着物を頂いて、これを利用して制作することが多かったのだ。頂き物は制作する際に管理表に記帳する。が、それ以前には記帳していない。なので何枚あるのか把握できていない。恐ろしい数の着物が解かれ、洗われて巻かれ、タンスや箱だけでなく、棚にも山と積み上げられている。これらの整理も課題。 去年は持続化給付金が雑収入に入ったおかげで、売上原価額はきちっと出ているのに、原価率は実際より下がってしまっている。それで手計算してみた。かなりを占めるのが副素材の[消耗品費(製)]である。前年は15%程度だったのが2020年は約20%。15%を10%に減らしたかったのに、実際は二倍になってしまった。 原因はわかっている。ビーズとバッグ用口金。厳密にいうとどちらも材料仕入高(製)に仕分けるべきところ、[消耗品費(製)]にしてしまったのだ。この部分が売り上げにつながっていないのが大きい。試作品に利用したものも多いため、一部を研究開発費に振り替えてみた。すると16%になる。まあこんなものかな。引き続き今年は10%を目指そう。 最後に控除前所得金額を見る。持続化給付金を引いた純所得は、前年を大幅に下回っている(よって2020年度の私の時給は、前年からさらに下がってしまった)。これは、持続化給付金で所得が底上げされている年に、まとめて一括減価償却してしまおう、という判断もあったためである。ゆえに今年はもう少しましな数値になるはずだけれど…。 相変わらずのコロナはやはりマイナス要因。外出自粛とテレワークでは、おしゃれバッグやネックレスの需要は減るだろう。でも、着物の循環サイクルは昔からサスティナブルだし、素材感と色柄のクオリティーも高い着物リメイクは、こんな時だからこそむしろ支持されるポテンシャルがあるはず。 一番の課題は、そういうアンテナを持っている人にリーチしていない、ということだと思う。BASEではもっとSNSを活用すべし、とメッセージが入る。でも、苦手な(というより好きじゃない)インスタに、限られた貴重なエネルギーを注げるだろうか。ネットへのアップすら滞りがちなのに。とりあえず、コンスタントなネットアップを第一歩にしよう。 さて。去年の夏、その前年に書いた著作権に関しての投稿にコメントが入った。リメイク販売に関して調べている、もちろん古物商免許は持っていますよね?(着物リメイクには必要でしょう)、という内容であった。あまり仕入れていないので、持っていなくても問題ないだろうとお答えした。頂き物やストックを全部使ってしまい、大量に仕入が必要になったら取得すると。 (上記のように)ストックは膨大で、底をつくことはほぼ考えなくても良いレベル。なんだけれど、ついフラッと買ってしまうこともある。また、アンティークビーズを使うようになり、あって困ることはないだろうと、古物商免許を取得することにした(詳細は別記事で)。 取得してみて気付いたのだが、これで私は古物商相手の市場に出入りできるようになったということ。仕入だけでなく、ストックの販売も可能なのだ。市場での売買はせりだし、入会金や(年)会費もかかるし、私など無縁の世界の話ではあるけれど、それでも何かの役にはたつかもしれない。また、直接個人から買い付けもできる(これもやらないと思うが)。何より、ショップで素材として並べたり、材料込みでハンドメイドキットとしても後ろめたさがないのがよい。   最後に実売のこと。ギフト展に今年も誘ってもらえるかは不明だし、友人のイベントスペースでの展示会は、おそらくコロナが収束しないと実現しないだろう。そこで、えいやっ!と貸しギャラリーを予約してみた。いい度胸してるよと我ながら思う。もっと精進してからのほうがベターだけれど、やってみなよと言ってくれる人がいて、引き金がかちゃっと引かれてしまった。まあなんとかなるだろう。精進なんて待ってたら人生終わってしまうし(私の場合)。 これが9月末から10月初旬にかけて。ネットショップと並行して準備しなくちゃなあ。こっちのブログにも書きかけの記事が数個。相変わらず課題ばかりが浮かぶ年頭である。   とりあえず繰越作業をしておく 去年の制作管理&棚卸表をコピー。制作し、売れてしまって製品も材料もゼロとなっている行を削除すれば、今年の表が出来上がり。これに新たに仕入れた材料を追加し、制作した(製品となった)ものを記帳していく。 会計ソフトも次年度に繰り越す。  

 

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