マスクあれこれ–レシピと型紙あります

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皆さん、マスク足りてますか?

と書きかけたのが3月25日。一か月以上たってしまった。

もうさすがに足りてるかな、とも思うけれど、どうなんでしょう。

この一か月、公共の交通機関は利用せず、外出は買い物の徒歩圏内。というか、リメイク材料買うのもネット中心になってしまって、行き先は郵便ポストと100円ショップのほぼ二か所のみ。我が家では食材調達は別に担当者がいるので、スーパーにも行かず。

ポストはK’sショップで購入いただいた商品を投函するため、100円ショップはマスクゴムと接着芯の入荷チェックにときどき覗く。この一か月の売上げ大半はマスクだから、日々マスク関連の作業で終わってしまった。さすがにちょっと疲れ気味。

何枚縫ったかなあ。試作品や自分用も入れるとざっと200枚は縫ったんじゃないかと思う。100枚でやめようと思っていたのに、再販依頼が何回か入って縫ったり、ついこんなのはどうだろうと違う布で縫ったりと、いつの間にかルーティンワークになっていた。

それにしても、である。まさか、である。100円ショップでこんなに長い間ゴム切れになるなんて。不織布も1か月前にはあったのに、最近はついぞ見かけず。数日前にふとミシン糸をみたら、白が無くなっていた。糸も!?

職場で白のマスクをつけろと言われた、と憤慨する記事があった。使い捨てマスクは買えず、手作りしようにも白い布も糸も売ってない、どうすりゃいいんだ!? という怒りの声を伝えるものだった。首都圏とか一部の話でしょ、と思ったけれど、ほんとだったのね。

K’s のマスク材料は、ほぼ全て在庫の保管品である。着物の胴裏の白や薄い色の綿がかなりあった。いつ買ったのか記憶のない細ゴムもひと巻きあった。当初マスクを縫うという発想はなくて、Creemaから「マスク及びマスク材料が不足している、ハギレやゴムがあまっていたら出品しろ」という要請が来て、まずはレシピと型紙をセットに手作りキットで出したのだ。

ぽつぽつとは売れたけれど、それでもまだ材料は山ほどある。試作品の付け心地がなかなか良かったので、少し作って出してみた。それから200枚も縫い続けるとは! まさかその2である。

それでも、ネットではマスクゴムをけっこう見かける。手芸屋さんにはないけれど、Amazonや楽天にはある。私も在庫がつきてネットで計50m仕入れた。30mは中国からで、なかなか届かなかったけれど、それでも買えた。相変わらずダブルガーゼはないみたいだけれど、晒(さらし)木綿は買えるようになっている(さらしはマスクになかなか良い)。

だからもうこのへんで、マスクを縫うのはやめようと思う。と思いながらも、そろそろ尽きるゴムを補充しようかとも考えはじめている。頭に浮かぶのは在庫切れの100円ショップの棚、なのだ。

不思議なのは、そんなにみんなマスク作ってるらしいのに、実際にしている人をあまり見ないこと。使い捨てマスクのほうが全然多い。割高な通販品か、それとも洗って使っているのか。

深刻なのは医療現場にない、ということ。だから使い捨てマスクの入手に奔走するよりも布マスクでいいじゃん、と個人的には思ってきた。エアロゾルにはどっちみち効かないんだし。でも不思議なことその2は、「手作りマスクはかえって感染を高める」とかいう話がまことしやかに流れてきたこと。二枚配布や、都知事や大臣の布マスク姿にいつのまにか立ち消えになったけれど、あれはなんだったんだろう。

胴裏の白の綿は、あっという間になくなった。未使用のガーゼは手作りキットに入れて、やはりあっという間になくなった。未使用のさらしも同様である。使えそうな薄い色合いの綿はほとんど使ってしまった。だからもうほんとうにやめようと思うのだ。思うのだが、ふと大量に保管している絹の胴裏に目が行った。

絹ねえ…。

胴裏は白が基本。経年変化で生成りになっていたりはするが、しっかりとしたもののみ大事にとっておいたのだ。薄手で、ふわっと軽い。光沢も美しく、肌触りは抜群。そういえばシルクのタンパク質であるセリシンには抗菌作用や抗酸化作用、UV機能まであると聞く。吸汗性は綿の1.5倍、放湿速度は綿の2/3と速乾。敏感肌にも優しく、保湿力は高いのに余分な湿気はこもらない。

これほどのスグレ素材である。どれどれと試作を重ね、真ん中に綿を挟んだ三層構造が完成。本当に薄くて軽い。汗ばむ日の散歩でも快適である。

調子に乗って、もう少し厚みのある羽二重の八掛ぼかしピンクでも作ってみた。胴裏だと軽すぎて少し頼りないのが、これだと程よい。最後に、ほんの少しだけ残っていた錦紗の生成りで一枚。すべすべの光沢に花びらや葉の地模様が入っている。真ん中にオレンジの綿を挟んだら、生成りが金の光沢を帯びた。

ということで、本当にこれでおしまいにしよう。そろそろ例の二枚も届くでしょうし。

使い捨てマスクも、一枚60円くらいならオンラインで即納で買えるようになっている。それ以外では、ドラッグストア以外の意外な店で買えたりするらしい。金券屋とか。先日は近所の酒屋さんが洗えるポリウレタン製マスクを300円台で売っていた。聞けば奥さまが洋装店をやっていて、付き合いのある中国の縫製工場がマスクを作り始めたので仕入れたという。

フリーサイズなので私にはゆるゆる。吸汗性も悪そう。付け心地は断然K’sが良い。けれどもK’sより安い。手がかかっていない量産品で、人件費も安いのだからそれは仕方がない。それでもK’s綿素材のマスクは、ぎりぎりのサスティナブル価格で出したのだよ(だから余計疲れたのかも)。

でも小学生が500枚縫って高齢者施設に寄付したとか、古着屋さんが材料をタダで配ったりとか。「マスクあげます」と書いた紙を掲げて立っている人を見かけたことも。

K’sのショップで買ってくれた方とのやり取りで、印象に残っている取引が何件かある。一枚にノーズワイヤーが入っていない、と連絡してきた方。うっかりものの私は検品梱包でも気づかなかった。すぐに送りなおすと返信したら、中学生の娘はこちらのほうが良いというし、マスク不足の折、必要としている他の方に回してあげてください、送りなおさなくて結構ですとのお返事。

他に心に残ったのは、友人にプレゼントする、という複数の方。なかでも、タンポポとレモンイエローのマスクケースとマスクのセットを購入してくれた方。後に、お子さんをかかえて奮闘している友人に、少しでも明るい気持ちになってほしくてプレゼントした、とレビューあり。誰かのことを、友人知人のことを、あるいは見ず知らずの他の人のことを気遣う気持ち。マスク一枚に乗せたり、込めたり。

もう遅い、と言われそうだけれど、せっかくなのでK’s流立体型マスクのレシピを公開します。山ほどネットに無料型紙レシピがあるけれど、K’s流はちょっと工夫があって使い勝手が良いのよ。

それに、このたび初めて知ったことがある。不織布の使い捨てマスク、そのまま捨てると分解されないのだ(ちらほら捨てられているのを見かける)。つまりレジ袋と一緒。こんなに増産増産と世界が励んでいるときに何だけれど、布で足りるなら布でいい、いや、布のほうが良いのかも。このあとコロナ禍はアフリカや中南米にも広がっていくだろう。彼らの感染予防に、増産で余力が出てきた不織布のマスクが届けられるようになるかもしれない。おそらく、ごみ焼却設備の整っていない地域にも。

使い捨てマスクが海に漂流 生態系に新たな脅威

 

立体型布マスクの作り方とコツ&アイデア

レシピと型紙はこちら→ マスクレシピ_レディース

布地は100円ショップにあるものでも良いけれど、家の中を探せば結構色々あるはず。たとえば手ぬぐいやハンカチ。使っていない布巾。着なくなった洋服などなど。あ、シーツも。あとは100円ショップの不織布の接着芯を貼って三層構造にしたり、裏地は薄手の(お年賀にもらうような)タオルも良いかも。

問題はゴムです。ネットには結構出てるけれど、なかなか届かないし、量も多い。このさい使い捨てマスクゴムの再利用というのはどうだろう。ついでにワイヤーも。

この場合、ちょっとした注意は必要。マスクにはウイルスが付着しているかもしれないので。ゴムの後ろの部分をつまんではずし、そのまま塩素系漂白剤を入れた洗面器に浸す、あるいはアルコール液に浸す、などしてしばらく放置すべし。熱湯煮沸消毒ももちろん良。

使いまわすのが気になる人は、紐で結ぶとか。どうしてもなかったら、私だったら布でループをつくって、そこに輪ゴムを通すかな。

型紙のサイズはレディース。男女兼用のマスクだとあごを覆ってくれるものの、なんだかぶかぶかしてしまうでしょ。このサイズだと少し小ぶりに感じるけれど、フィット感と付け心地はなかなか。でも、大きめが良いという方はあご部分を1~2センチほど多くとってね。

さて、上記で触れた古着の手作りマスクキット無料配布、今チェックしたらまだやっていた。そうよ、古着だって立派にマスクになる。タダ(送料はかかる)で配るのがあっぱれ。作り方の動画もあるし、型紙のダウンロードも可。継続のためにと、古着の寄付や募金も募っている。

もっと多くの人に届けたい。「エコマスク作成キット配布プロジェクト」

K’s のマスクは綿もシルクもマスクケースとのセットもあとわずか。でも、ほんと、↑で書いたように、家の押し入れや引き出しの奥を探せば、絶対材料はあるはず。是非自作してくださいな。ってもう作る人は作っちゃったよね。遅くてごめん。

 

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