これからの季節に大活躍(予定)のウールのストレートパンツ、二年前の作。
ウールと言ってもとても軽くてさらさらで、スリーシーズン行けそう。
色合いも手持ちのショートジャケットにぴったり。
不思議なのは、生前の母の洋服の色や柄選びには、いつも地味だなあ、ダサいなあ、
と思っていたのに、残された(若いころの)着物の色や柄がけっこう私好みなこと。
全巾に半巾を足し、さらに股下には三角に足し布をしているので、不要なあまり布はほとんどなし。
イージーにウエストゴムとせず、ただしジッパーは面倒なので、別のイージーな方法をひねり出した。
裁縫箱の底に転がっていたマジックテープと、鍵ホックをつかって。
しかもマジックテープはたまたまあったもので色があっていない。
我ながら公開をためらうイージーさだけれど…。
一応説明すると、半巾と全巾を継ぎ合わせたラインを前に持ってきて、左だけウエストから15センチ開けてぬい、その縫い代に下布を足しているだけ。この部分と両脇にダーツを取ってウエストに沿わせている。それでもピッタリにはならないので、ベルトで少し絞って着用する。後ろにもダーツを入れればよかったと、あとで思った。もうひとつの反省は、ここに取り付けたポケットの小ささ。これももっとしっかり作ってつけるべきだった。反省は次作に活かしたいけれど、どうかなあ、いきあたりばったりだからなあ…。
ところで、着物地からのリメイクでは、ウールは綿麻の絣や浴衣に次いで縫いやすく、扱いやすい素材。もともとウールの着物は普段着として単衣で縫われる。カジュアルなのである。
突然思い出した。遠い記憶に、確か中学生くらいの時、秋のお祭り用に作ってもらったウールの着物がある。赤と黒の大きな格子で、あれなど日本版タータンチェックだ。ジャケットにもコートにも、スカートにも良い。どこに行ってしまったのだろう、あの着物。母の(未整理の)箪笥の底にでもまだあるかなあ。それとも座布団になったり、何かになったりして、着物命を全うしたのかもしれない。
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