しばらく前、駅ビルをぶらついたときのこと。
和小物の店で手ぬぐいでもチェックしようと思っていたら、店そのものがなくなっていた。
全館改装したばかりで、ユニクロと、その兄弟のようなブランドが大幅に床面積を増やしていた。
それでも、呉服店は残っていた。奥には振袖を試着している女の子がいる。
店頭で目に留まったのが和なのに和でないような微妙な、でもなかなか素敵な模様の風呂敷。そうそう、手ぬぐいの他にもあったよね、風呂敷。和布ががっつり生き延びているのはそれだけで嬉しい。
日常使いのものとして、たとえばクッションカバーとか、テーブルクロスなんかにも使える。でも、やっぱり、イケてるのは、布で包むエコバッグ元祖としての風呂敷使い。
見ればスペインのデザイナーズブランドSybillaのものであった。制作は京都である。
思ったのは、そうか、こんな風に和の伝統が伝わったり、フィードバックしたり、グローバルに行ったり来たりするものなんだなあ、ということ。
これは綿麻でリバーシブル。はおりジャケットをリバーシブルで作ったら良さそうじゃん!
などと思っていたら、オンラインストアで和テイストのブランドジャケットが目に留まった。
独特の華やかな花のプリントに、和や中の影響が感じられるフランスのあのブランドである。が、これはお花模様とは一味もふた味も違うシブはで模様。このブランドが和や中にインスパイアされているのと同じくらい、私もこのジャケットにインスパイアされた。そのことにちょっと感動するよね…。
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