ハンドメイドサイト二箇所に加え、ついにBASEで単独のオンラインショップを開設してしまった。
モールにスペースは借りてるけど本店無し、だったのが、これで本店ができた!みたいな気分。
当サイト開設時、もしかして余剰生産物を販売出来たらよいかもと漠然と思っていた。それでテーマを選んだし、プラグインも入れておいた。でも決済とかいろいろ課題もあり、遠い話ではあった。
その後ハンドメイドモールに出店し、あまり売れなかったり、少しは売れたりで5か月。もっとガンガン売りたいわけではないんだけれど(だって作れないもん)、安定的には売れてほしい。オーナーさん、そううまくいきゃ苦労はしませんて、と言われそうだけれど。
サイトを作るのも趣味なので、遊び気分もむらむらして、それでBASEを選んだ。選んだ理由は大きくは二つ。設置が無料で簡単そうなことと、決済その他、必要な機能が組み込まれていて手間いらずなこと。
更にいいなと思った点(これで設置に踏み切った)
①商品ページを別サイトに埋め込める
②別サイトの情報も表示できる
③独自ドメイン(サブドメイン)で設置できる
Appで追加できる機能はかなり色々あって、Google Analytics との連携やBlog機能も魅力。その他、メッセージやレビュー、納品書ダウンロード、送料詳細設定など、iichiやCreemaに備わったものはたいていある(必要に応じてAppをインストールする)。
ただし、②に関しては無料テーマでは無理で、フリースペースやフリーリンクを組み込んだ有料テーマを選ぶ必要がある。
テーマにAllureを選んでみたが…
選択のポイントは上記の②が可能であること。Allureではヘッダー上部のメニューに外部サイトへのリンクを設置できるほか、二つのイメージスライダー、イメージバナー、サイドバナー、Picup、新着情報 にも外部サイトのリンクを設定できる。また、Pickup と新着情報はタイトルも任意のものに変更できる。
もうひとついいなと思ったのは、CSSを編集できるという点。BASEではHTMLの編集が可能とはなっている。テーマを適用させた後覗いてみたところ、script やわけのわからないblockタグがだーっと並んでいて、途方にくれた。classのプロパティも、{text:DolcePickup3Text} のような書き方で、通常のCSSに入れ替えてしまっていいのかどうかも不明。
CSS編集可なのでHTMLファイルは触る必要はないんだろうけれど、実はCSS編集が効かなかい箇所もあって、カスタマイズには限界がありそう。
BASEのHTML編集appでデザインカスタマイズしたネットショップ制作検討時の注意点まとめ
BASE(ベイス)のテンプレート変数については、実は出回っている情報が少ないため、慣れていない方がHTML編集appを使ってデザインカスタマイズのためにテンプレートを編集しようとすると、行き詰まる可能性もあります・・・
なるほど、一枚のHTMLにすべてが書かれているのか。これじゃあわかりにくいよ。外部にCSSを置けたりもするらしいが、かなりハードルが高い。
BASEだってスペース借りに変わりはなくて、それなりに制約もある。有料テーマのカスタマイズに限りがあるのも、そもそもの設計がカスタマイズに重きを置いていないのだから仕方がない。Wordpressなみのオープンさとフレキシビリティを求めるのは無理な話しなのだ。
Allureに埋め込みコードがない!
デモサイトやマニュアルで確認したときに気が付かなかったのだが、無料テーマの商品ページにある<外部に埋め込む>ボタンがAllureにはない。チャットで問い合わせたら、有料テーマについては答えられない、テーマ製作者に聞け、とのこと。
BASE選択理由のトップがこの機能だったのに利用できないのか!? テーマに払った5800円が無駄になるのかよ!とちょっとへこんだ。コード取得のために一時的に無料版にもどすしかないのか、とか。製作者に問い合わせようと思いながら[デザイン]画面をにらんでいてひらめいた。
管理画面>デザイン で無料テーマをプレビューさせれば出るのではないか。OK、出ました。ちょっともたついたりするけれど、これでコードの内容も把握できた。こんなかんじ。
<iframe src="https://shop.ks-remake.com/items/13037219/widget/multi/320/320" width="320" height="320" frameborder="0"><span style="display: inline-block; width: 0px; overflow: hidden; line-height: 0;" data-mce-type="bookmark" class="mce_SELRES_start"></span><span style="display: inline-block; width: 0px; overflow: hidden; line-height: 0;" data-mce-type="bookmark" class="mce_SELRES_start"></span></iframe>
サイズは、デフォルトの数サイズ以外にもカスタマイズサイズを取得できる(コードの widget/multi/ のあとと、width と height に任意の数値を入れても可)。
BASEのBlogは書きにくい
Blog機能で新着情報や商品解説、その他もろもろの記事を加えていけば、より厚みのあるショップサイトを作ることができる。が、このBlogが書きにくい。
WordPressとどうしても比較してしまうのだが実にシンプルで、文字のサイズは二種類、ボールドやアンダーライン、イタリックなどの装飾とリンク設定、メディアを埋め込める程度の機能しかない。
贅沢は言わず、シンプルなブログの必要最低限のことはできるので、まあ良しとしてもよい。でも、コピペしたテキストで保存が出来なかったり、書いた後の文字サイズや装飾が変更できなかったりで、書いていていらつく。
しかも、このブログの記事が(Allureでは)自動でサイトのどこにも出ない。手動でNewsかPickupか、どこかにリンクを置くしかない。あとはヘッダー上部の目立たないメニュー[Blog]からアクセスするか。
せめてブログは時系列順に自動取得してほしい。いちいち手動で入れるしかないのなら、ここで記事を書き、NEWSにリンクを貼るほうが良いかしら、などと思う。が、このBlog、通常のBlog記事と、Mag記事というのがあって、後者だとBASE MAG のサイトに記事が掲載される(審査あり)。集客の有力なツールとなるので、これは書くしかない。
で、BASE.Magに掲載された記事。記事ページからコードを取得できるので貼ってみた(ら、ただのリンクだった)。
秋の初めに最適な素材とスリーブ丈~半袖と長袖の間で~|BASE Mag.
最初の記事は「写真を二点以上に増やせ」とメールで指示が来て、上記のように掲載された。ただし二つ目の記事は審査に通らなかったのか、時間がかかっているのか、掲載されていない。何が問題なのかもわからないペンディング状態で数日が過ぎている(14日現在)。
⇒翌15日、管理画面を見たら「申請中」が「掲載中」に変わっていた。しかも掲載日が13日。記事を投稿・申請した翌日ってことになる。お知らせメールは来ないのか。でもチェックしてて気が付かなかったなあ。それにショップサイトアクセスにもほとんど関係なさそうな模様。
和のタータンチェックーービビッド格子のラップスカート|BASE Mag.
デメリットと注意点
本店を出したはいいけれど、一番難しいのは集客だろう。BASEはオンラインショップをつくるプラットフォームとツールを提供しているだけで、(上記のBASE Mag以外)集客はしてくれないのだ。新着作品やおすすめリストもなければ、人気作家ランキングもピックアップ特集もない。ショップを横断した検索機能もない(スマホ用のBASEアプリには検索やお気に入り、ブログ等のメニューはある)。
本店オープンしましたよ、と自分で新聞チラシを入れるしかないのだ。実際、BASEがオープンしたらこれだけはやれというのが、「友人に知らせ、SNSで拡散する」である。
まずは口こみ、か。…ここでどーんと気が重くなる。ハンドメイドモールに出店したとき、友人(あまり数は多くない)にお知らせし、facebookでも告知した。なかには拡散し、応援の意味で購入してくれた人もいた。ありがたいことだけれど、効果は限定的だし、あまりしつこくおねだりするのもはばかられる。
facebookの友人で、自分の店の商品しかアップしない人がいた。100%宣伝というのがうっとうしくて、ついにタイムラインから非表示にしてしまった。彼の商品にそれほど興味がないこともあった。だから自分がこれをやることに、心理的な抵抗がある。加えて商品以外にも更新して、その商品に興味のない人が遠ざからないようにしなければいけない。
オンラインショップは、まめにSNSで発信し、フォロワー獲得の努力を怠らない人にしか微笑まない、のだろう、基本的には。検索をかけると、BASE 売れない でものすごい数の記事がヒットする(ハンドメイドサイト○○ 売れない、も同様)。で、こうすれば売れるようになる/なったの記事が山ほど上位にいて、実際に売れるようになった方は、ショップだけでなく、その体験談やノウハウ記事でも稼いでおられる。みなさん実にマメである。
かくして、店は増えても売り上げ増えず状態で行くのだろう我がショップであるが、モールという制約を離れたBASEには、他にも心しておかなければならない点があるような気がする。とくに、顧客とのトラブルである。
ハンドメイドサイトやフリマサイトでもトラブルは起こるし、クレーマーもいる。これに対しどのサイトも、ショップと顧客の間で解決しろ、というのが基本のようだ。けれども、想定される問題にはQ&Aで指針を示しているし、問い合わせ先を設けている。それなりに育った独自ルールもある。心理的にも、間にモールが入っているというのは大きい。この点、BASEはどうなのだろう?
開設したあとでなんだけれど、少し調べてみた。BASEでは決済に銀行振り込みも可能である。後払いもOKとあって、このあたりでトラブルが発生している模様。あとは送料無しで振り込まれてしまった場合のトラブルとか。
これ以外の、ショップの間違いによる商品の誤配送や配送会社の遅配、商品の破損、サイズやイメージ違いなどはどの販売ルートであっても同じこと。
結果、BASEにも購入者とショップ側両方に対して問い合せ&サポートの窓口はある、ということは解った。ただ、自分のショップサイトを見ても、そのようなアナウンスはどこにもない。そもそもBASEというプラットフォームに乗っていることが、購入者にはわかりにくい。BASEアプリで購入する場合は別だけれど、直接サイトにたどりついた場合は、問い合わせは直接ショップにするしかない。
大きなハンドメイドモールに軒を借りるより、むき出しに風雨にさらされる感はある。とはいっても、何もない状態で、つまりこのサイトにショッピングカートと決済機能を搭載してショップを開設するよりはワンクッション守られているわけで、だから手数料も発生するのだ。
これからやること
トラブルの事例で、クレジットカード決済等の売り上げの振込みトラブルが一件あった。我がショップには関係ない事例だけれど、振込口座名義が「特定商取引法に基づく表記」の事業者の名称と一致していなければいけない、ということが判明。ということは我がショップ、税務署に開業届を出し、自営業者として銀行口座を開設しないといけない。もしくは表記を個人名のみに変更するか。
どうせ確定申告しなければいけないし、開業届をだして事業所名で運営するのが良いことは自明なので、届けを出して専用口座をつくることにしよう。たとえ趣味プラスアルファであってもね。あと、ポストカードとか、名刺代わりのカードも作ろう。やることあるなあ、売れなくても。
その後の経過
週明けから開業届と銀行のビジネス専用口座の開設を進めている。ネックは個人事業主名を旧姓にしたいこと。この件及び結果は別記事にしよう。
しかし本当に集客が難しそう。FBやインスタとの連携も課題。まだまだ道半ばである。その前に肝心の作品も増やしていかなくちゃ。
⇒ 以前Creemaがインスタと連携すると良いことがあるというので、FBにビジネスページを作り、インスタもビジネスアカウントで開設し、連携させてみた。FBにCreemaのカタログは取得されるようになったのだが、その先ができないでいた。
FBの審査が通らないのかとあきらめていたのだが、BASEでもインスタと連携すると良いことがあるよ!というので、再チャレンジしてみた。それなりに面倒で、スマホにBASE.Creatorというアプリを入れて試みるも、FBと連携できず。出来ない場合は手動でコードを入力せよ、というヘルプ記事に従ってトライするもコードが正しく認識されないとエラー。
翌15日、再度スマホのアプリで試す。アプリではなくSafariで開け、というのは同じ。そうかSafariで管理画面にアクセスすればいいのか、と単純なことに気が付いた。やってみたら無事連携できた。
おまけに、インスタにタグをつけることもできるようになっていた。審査が通ったということ。当面の目標はクリアできた。まめにインスタやFBやらなくちゃなあ…(気が重い)。
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